かずちゃんと別れて半年の月日が経つ。


莉亜はいつもと変わらず仕事にバイトに毎日忙しく過ごしていた。


かずちゃんとの別れは悲しくて辛いって思っていたけど
諦めるとか嫌いになろうとする
なんて出来ないし、莉亜は自分が納得がいくまで、気が済むまで愛していこうって決めた。


だから失恋したり、悲しい別れをしたりするよりは気楽な気持ちだった。


こんなに愛しているのに簡単には諦められないし、もちろん嫌いで別れたわけではないから別れたからって嫌いになる必要もないと思うから


それでもやっぱり凄く会いたくなってしまう。

そんな時は一人で海に入ったり、よく二人で夜にスケボーをやった場所へ夜景を見に行く。


かずちゃんに会えなくても莉亜にはたくさんの思い出があるから寂しいときはその思い出に浸っていた。




そんなある日、台風の後の大荒れの海でサーファが行方不明になったというニュースを聞いた。


しかもかずちゃんと莉亜がよく行ってた海で・・・。


莉亜は行方不明になっている人の名前を聞いて耳を疑った。


--・・嘘でしょ?・・--



莉亜の高校時代の友達だった。


-・-どうして?やめてよぉ-・-