楓……ちゃん……。 今のあたしに……楓ちゃんの……声はキツイ……。 「え? 玲央くん、なに言ってるの? 本心だよ。 心配したに決まってるじゃん」 ケロッと。 乾いた声でそう言いながら……。 「ねぇ、心優ちゃん。 なんで、こんなことになっちゃったの?」 心配を装って……あたしの顔をのぞきこむ楓ちゃんが怖い。