「中村!」

中村が振り向く。

「この前の返事だけど・・・。」

私は中村に告げた。

「ごめんなさい。私中村とは付き合えない。」

私の目から涙が溢れてくる。

「いつも目を閉じたら篠原の顔が浮かぶの・・・!」

「やっぱりな。」

「・・・え?」

「俺はいつもお前を見ていたけど、お前が観見ているのは篠原なんだよ。」

中村・・・。

「篠原に返事してきたら?」

「ありがとう。中村もいい相手見つけなさいよ!」

「バカ。早く行け。」

「うん・・・!じゃあね。」

私は、中村に背を向けた。

「そういうところが可愛いんだよ・・・。」



「篠原!」

私は篠原に向かって走り出す。

「西田・・・。うわっ。」

私は勢いあまりすぎて、篠原を押し倒してしまった。

「私、篠原が好き。愛してる。」

「・・・。」

「篠原?」

「めっちゃ嬉しい。俺とおまえが両思いなんて・・・。」

篠原の目から光るものが見えた。

「泣いてるの?」

「(カァァァッ)バカッ!泣いてねーよ!」

「大好きだよ・・・。」

「俺もだよ。」

そう言って私達は甘い口づけを交わした。

ーENDー