《な、中村?てか何で私の電話番号・・・。》

《お前の友達から聞いた。》

朱梨だな。絶対。

《で、何か用?》

《・・・。》

返事がない。

《中村?》

《俺お前の事が好きだ。できたらその・・・つきあってほしい。》

・・・え?

《えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!》

《考えといてくれ。じゃあ。》

《あっ、ちょっ・・・。》

ーープツッ ツーツーツー

やばいよ。どうすればいいの?嬉しいのは嬉しいけどなんか大変だなぁ・・・。

「はぁ・・・。」

(あ、しかも明日体育大会じゃん!)



朝、登校時間。

「どうしよう。」

昨日からこの言葉しか言ってない気がする・・・。

「でもほんとにどうしよう・・・。」


「ただいまより平成24年度体育大会を開催します。」

開会式が終わって、私達はリレー。

《よーい、ドン!》

鉄砲の音と同時にスタート。

私は4番目。アンカー。これでも足は早い。

「今は2位か・・・。1位なれるかな?」

「加奈にかかってるよ!」

「頑張れ~!」

責任重大じゃん。3番目が出発したのでスタート位置につく。

バトンが回ってきた。

・・・目指すは、1位!