あれから、最低男と少しだけ
気まずい雰囲気になている。







いやっ、話すは話すけど何となく
前のことがあって気まずい。







(……………ちゃん………捺海ちゃん。)







遠く聞こえた声が、段々とハッキリと
聞こえて来た。






「あっ、何!?」





ハッとして顔を上げると春綺君が
顔を覗かせていた。







(大丈夫??


何か、ボーッとしているけど。)







春綺君は、心配そうな顔をした。





「あっ、うん!

大丈夫大丈夫……」






あたしは、そう言ってウーロン茶を
一口飲んだ。






すると、隣に座っていたれおん君が何かを差し出して来た。







(なっちゃん、コレあげる!!)






あたしは、れおん君に貰ったのを
手の平の上に乗せて見た。






見ると、あたしの手の平には
可愛いピンクのウサギのストラップだった。







(僕のウサちゃん、なっちゃんに
あげる!!

僕と色違いでオソロイ♪)






ニコッ……






キュンッ……





れおん君の天使みたいな笑顔に
やられてしまった、あたし。






みなさん、見て分かるかと思いますが
実は今、BURAKKU PURINSUに
来ています。






あたしの両側にいるのは、れおん君と春綺君。






「ありがとう、れおん君。

このウサギ可愛いね!」






(ウサちゃんも、可愛いけど……
なっちゃんも可愛いよ!)




ギュッ……






そう言って、れおん君はあたしの左腕にしがみ付く。






キャーーアァァァァ!!!!




本当、可愛い~~!!





もし、兄弟とかいたら、れおん君が弟だったら良いな~~






なーんて、勝手に妄想していると……