家に帰って、ご飯の下ごしらえをしているとインターフォンが鳴った。


「あ、ナオだ。食材買ってきてくれたかなぁ」


「今日の夕飯は何なの?」


玄関に向かいながらハルと会話する。


「今日はねー、すき焼きぃぃぃぃぃ!!?」


ドアを開けてびっくりした。


ドアの向こうには"あたし"が立っていたから。


同じ髪型、同じ顔、あたしよりも少し高い身長。


ん‥‥?


少し高い身長?


「ドッペルゲンガー!?じゃない!"ナオ"!!!」


そう、ドアの向こうに立っていたのは紛れもなくあたしの双子のシスコン兄ナオだった。