自転車で出勤していると、背後から聞こえて来たサイレンの音。
大学病院に続くまっすぐな道を、滑るようにして走り抜けていく救急車。
……仕事だ。
オレは追いかけるように、急いで自転車のスピードを上げた。
救急部の部長はラフな格好で、栄養ドリンクを片手に現れた。
「おはようございます!今日からお世話になります研修医のっ…」
「あー、道重くんね。キミ、エコー見れる?」
「えっと…一応、循環器内科で心エコーは…」
「うん。腹部エコーも見れるようにして。以上!」
今日から入る研修医はオレを含めて5名。
行き場もなくうろついていた。
指導医は救急医2年目の田尾先生。
ただ今、爆睡中…。
えーっと…起こすべき??
迷っていると、ホットラインのコールが鳴り、田尾先生が飛び起きた。
「はい、城東医大救命センターです!」
寝起きとは思えないハッキリとした滑舌で、救急隊からの情報を聞いている。
「10分後に交通外傷ー!頭打ってるから脳外に連絡してー」
スタッフが慌ただしく動き出した。
大学病院に続くまっすぐな道を、滑るようにして走り抜けていく救急車。
……仕事だ。
オレは追いかけるように、急いで自転車のスピードを上げた。
救急部の部長はラフな格好で、栄養ドリンクを片手に現れた。
「おはようございます!今日からお世話になります研修医のっ…」
「あー、道重くんね。キミ、エコー見れる?」
「えっと…一応、循環器内科で心エコーは…」
「うん。腹部エコーも見れるようにして。以上!」
今日から入る研修医はオレを含めて5名。
行き場もなくうろついていた。
指導医は救急医2年目の田尾先生。
ただ今、爆睡中…。
えーっと…起こすべき??
迷っていると、ホットラインのコールが鳴り、田尾先生が飛び起きた。
「はい、城東医大救命センターです!」
寝起きとは思えないハッキリとした滑舌で、救急隊からの情報を聞いている。
「10分後に交通外傷ー!頭打ってるから脳外に連絡してー」
スタッフが慌ただしく動き出した。