「………」

郊外にある研究所。

不可解な数式が書かれた紙や弁当の食べかすやゴミが散乱した部屋。

そんな部屋の中心に一人立ち尽くす男がいた。

男は白衣こそ纏っているがもう何日も風呂に入っていないのか髪はぼさぼさで異臭を放ちはじめている。

しかし、部屋にも自分の身なりにも目をくれずただだ自分の手の中にある紙をみていた。

部屋に散乱しているものと同じ不可解な数式の書かれた紙。

「………何てことだ…。」

一言そう呟くと男は大慌てで風呂場に向かった。




地球最後の日まで、あとーーー…