あれは、あたしも悠もまだ幼かった頃。
二人でよくかくれんぼをした。


悠が隠れて、あたしがそれを探すのがお決まりで。


「はるかぁー、はるかぁー…?どこぉー、バカはるかぁー…」


あたしが悠を見つけ出せないのもお決まりで。


「はるかっ…、どこぉ…っ……、ひっく…」


あたしが泣き出してしまうのもお決まりで。


「ひなちゃん、ぼくここだよ?なかないで、ね?」


悠が慰めるのもお決まりで。


「ほら、ひなちゃんがなきやむように、ちゅーしよ?」


次には悠があたしにキスをするのもお決まりだった。