「心優~!! ごめん、ごめんっ!! あたしってば、煌にひと言文句を言ってやろうと思って、心優の横から消えたんだけど……。 あはは……。 煌のところに行きつく前に、カッコいいお兄さんに声かけられちゃってさぁ」 車の中、のんちゃんが上機嫌でしゃべり続ける。 「ほら、部屋が暗くなったじゃん? あの隙に行って帰ってこようと思ってたのに……。 いやいや、心優をほっといたまま、長居しちゃった~」 「…………」 ……長居って。