ぁ~、さっさと給食終わらんかなぁ…。」
「わかる~♪はやくおわれっつ~の!俺らの昼休みの時間がぁ~」
かっこよくもない、モテるわけでもない普通の男子
沙藤悠真。


「よっしゃー、給食終わったぞ~みんな行こーぜー!」
「「お~!!」」
と、みんなの、番長的な存在。悠真が、言ったことにはみんな従うのでしばしば、生徒指導の先生から叱られることもあるけど、皆、先生の話は聞こうともしない。
まぁ、先生はもう諦めているから、あまり悠真達には関係ないのだが…

ある日、いつも通り給食が終わり皆を連れて行こうとしていたとき
一人の女子に、声をかけられた。
「ねぇ、沙藤くんだよね?」
悠真は、面倒くさそうに「ごめん、今無理だからまた今度な?」と、適当にこたえ
て、運動場へと向かった。
その時、まだ悠真は気づいていなかった…
話しかけてきた女子が、自分の大切な人になるなんて…。