――……。


……。


数日後。

私は一人、昇降口で立ち尽くしていた。




「うわー…凄い雨…」


さっきまであんなに晴れてたのが嘘のような土砂降り…。

いわゆる、ゲリラ豪雨というやつが発生したらしい。




「…最悪…」




……。




…さかのぼること1時間。


私は担任の先生に呼び出され、お説教されていた。

理由は簡単で…、「数学の点数が悪すぎる」からだ。


普段は平均点以上は取れてのに、今回は平均よりかなり低い点数だった。

「3年生という自覚を持て」と鬼のような顔で延々言われ、ようやく解放されたと思ったらこの雨だ。


「…早く帰りたいなぁ」




…遠くの空は明るい。

だから「すぐ晴れるかな?」と、壁に寄りかかりながら空を見上げていた時。