てめぇ、そこでなにしてんだよ

ん?
バスケっ!!!

そこは、俺らの場所なんだよ
ガキ!!!

えー?
公園は、みんなの場所だよ!!!


んだと?
うっせーんだよ!!!

きゃあぁっ!!!

鈍い音がして、ショートカットの少女が倒れる。

おい

ぁあ゛?

不良が、振り返るとそこには...猫耳のグループがたっていた。



「んー…、どっちだろぉ?」
「ふっふっふー
どーっちだ?」
「むむー…」
暖かい日差しのはいる、教室。
つい眠たくなる。
「こっちだ!!!……わわっ!!!」
「ざんねーん★
ほい、俺ぬーけたぁ」
「ま、負けたぁ…」
整った顔の美少年が、トランプを投げ捨てる。
「また、負けだよー…
100円とられたー」
そういうと、美少年はその場に座り込み少し拗ねるように三角座りをする。
「なっちゃん、ほんと弱いー!!!」
「ぶー…」
この美少年は、なっちゃんこと小竹 夏樹。
小さめの身長に、女の子と間違われることも多々ある美少年。
声も高めでかわいらしい。
中学3年だ。
この祢湖田中学校(ねこたちゅうがっこう)の生徒会副会長である。
「にっしっし〜」
そして、小竹の横で笑っているのが祢湖田中生徒会会長、安曇野 亮一(あずみの りょういち)。
小竹と同じ中学3年だ。
小竹とはうってかわり、男らしい体格に低い声。
スポ万で女子の憧れランキングで1位に輝いている。
「先輩、生徒会室で賭け事はやめてください」
「まぁまぁ、アゲハちゃん。
生徒会も大人の遊びをしたいんだよ」