何よ、何なのよ……。

 好き人いるくせにあんな声で言わないでよ!

 それに告白されるために私にプリント押しつけていくとか!

 信じらんない!!

 どうせ私のことなんて…なんとも思ってないんでしょ!

 そう考えるとどんどん涙が出てきて私は今は使われていない旧校舎のほこりっぽいい教室に駆け込んだ。

 乱れた息を整えている間も涙は止まらなかった。

「……うっ、ぅっ…っ……。」

 走ったせいで乱れていた呼吸はおさまっても、嗚咽は止まらなかった……。

「……ぅっ、好きだよぉ……っ…。」

 誰もいないこの教室に私のこの言葉が響いた。