「おはよー湊!」
教室に入るとともに聞こえる挨拶。
俺はそれに笑顔で答えた。
「おはよ!」
「ねーねー湊。今日数学の課題の提出日なんだって。やった?」
「はっ?そんなん聞いてないし!」
「湊なら、そう言うと思った」
友達の1人、美香が笑いながら言う。
俺は美香の横に立つ智也に助けを求めた。
普段から真面目な智也なら、課題はやってるだろう。
……見せて!!
と願いをこめた視線は
「自分でやれ」
との言葉で弾き返された…。
ひでぇ……。
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