私も帰ろう。

トボトボと、階段を下り、

下駄箱に行くと、

美咲が、心配顔で立っていた。

「…美咲」


微笑んだ美咲が、私のところに歩み寄った。


「瞬とはどうなったの?」


私の目から涙が溢れた。

「美咲・・・」

誰もいないのをいいことに、

大声で泣いた。


・・・・

私が泣き止むと、

美咲が呟いた。


「わけもわからず協力したんだけど、

・・・

そろそろ全部聞きたいな」


私は、静かに頷いた。