あー、雑貨屋さんかぁ



これなら、わたしでも出来るかも!



ガリガ○君を片手にアルバイトの求人誌をペラペラめくる

昼下がり……







…うん、やっぱこれだな!


思い立ったら吉日。




プルルルル、プルルルル……





すぐに電話をかける。ドキドキドキドキ…





「……はい、CASTANETSですが?」


…ドキンッ





胸が跳ねたのは多分、


機械音が途切れた次の瞬間に、あたしの鼓膜を刺激した


低音の透き通るような声のせい。




ソーダの味をした液体がタラーッと溶けて

アイスバーを伝っていく。

下へ、下へ……






「あ、あの…

アルバイト募集を見て……、えっとぉ…」





「…はいっ? アルバイト募集?

失礼ですが、うちは今アルバイト募集はしてないんですよ…」



………えっ?





「…や、あの、でもぉ

アルバイト募集、時給…………」





…………………って、



…んっ? これ!







「あぁぁ... これ、三年前のぉ!」




好きな女優さんが表紙だから取っておいた、あのっ!



「……………っ?」




やっちまった………




今頃気づくなんて、わたしの馬鹿ぁ!









……って、違う!



「す、すみませんっ! 大変失礼いたしまして…


っあの、失礼しま……」


「…ぷぷっ。




…ねぇ。」


声が被さった。






「君さ、うちでやる?」















……あれ?


この声、どっかで聞いたことあるような









声優さんの誰かかなぁ。