「…凛、手繋ぎたい。」 「でも…」 文化祭中で特に俺の周りはガヤガヤと五月蝿い。 しかし、そのお陰で゛凛゛の名前を心おきなく呼べる事が嬉しかった。 それに、メイド姿の凛を見て銀だと思う人はきっと、居ない。 今日だけは、女の゛凛゛として接してあげたかった。 「ん。」 俺が手を差し出すと、少し躊躇しながら手を重ねた。