「あのな、俺の悩みってのは、まひると別れちゃ意味ないの。

まひるはさ、いつも周りを優先にするだろ?考えるのも周りの事ばかり…それは周りの事を見て大切にするまひるの優しさなんだろうけど、

俺はまひるには自分の事…俺たちの事を優先して欲しいって思うんだよ。

深町や山田とは友達だから仲良くしたいと思う。困ったら助けるのはまひるの良いところだと思う。


でもさ……あまりそっちを優先にされちゃうと、、、


すっげー嫉妬する!



特に山田。
本当なら話さないで欲しいけど、それは無理だから我慢する。
あいつが「まひる」って呼ぶのも我慢する。


だけど…、例え貸し借りでも他の男を簡単に家に上げないでよ…

俺だって「朝倉君」なのに呼び捨てであいつを呼ばないでよ…

こんな事、絶対に引かれると思って言えないでいたんだ」



朝倉君は寂しそうな顔をしながら、肩に置いていた手をスルッと下へ移動させ、両手で私の両手を包んだ。