「あのね、そう言うのはハッキリ言えば?
きっと、あの子は他人優先だから、言われないと気づかないよ?本能のまま動いてしまえ!」



「いや、でもさ…言っても平気なのか??引かれない??」



「あ~もう、ヘタレ!」


そんな会話が繰り広げられてる教室。


私が教室に入れば、話を中断して「おはよう」と挨拶してきた、美砂と朝倉君。


中断したって事はあまり聞いてはいけない話だったのだろうが、朝倉君は少し顔を曇らせたままだ。



美砂の風邪で休んだ日から数日たった。


次の日には元気に学校へ来た美砂にくらべ、朝倉君は日に日に元気が無くなってる気がする。



どうしたのだろうか……。