「莉愛~!さみしかった~!」

ギュッウ。

「せ、世羅ちゃん苦しいよ…。」

「ああ、ごめんごめん。」

ゆれる電車の中であたしは

ちょっぴり憂鬱な気持ちだった。

桜羅くんに会うの気まずいな…。

あやまらなきゃ…、

昨日も休んじゃったし…。

「世羅ちゃん…。」

「ん?」

「今日図書当番だから先帰ってて?」

「そうなの?教室で待ってるよ。」

「え…。」

「莉愛、ひとりで帰るのきらいでしょ?
待ってるよ。一緒にかえろ?」

うるうる…。

世羅ちゃん…。

「ちょっ、泣かないで~。」

世羅ちゃん大好き。