いつもと変わらない夜。



私たちは今日も族を潰している。


その族の名は紅龍(クリュウ)


薬や、一般人に手を出している奴らだ。


態度はデカいくせに、ケンカは弱い。


紅龍のしたっぱは伸びていて、
あとは総長と、幹部だけだった。


こっちはみんなかすり傷程度だ。


「ま、まだ終わっちゃいねぇ…」

紅龍の総長はそう言い、ナイフを取り出した。


――武器に頼るなんて弱い奴。


「そんなだからいつまで経っても強くなれねぇんだよ。」


私は思っていることを言った。


「あ゛ぁ?」


私の言葉に腹が立ったのか、紅龍の総長は殺気をだしてきた。


―――その程度の殺気で怯むわけねぇのに。


その瞬間、紅龍の総長が私にナイフを向け、私のほうに走ってきた。


しかし私はナイフを持っている手を掴み、ひねった。


「う゛ぅっ!」


その後私は鳩尾に足蹴りをくらわした。