「お~い、海斗~!もう、今日は帰ろうぜ~!!もう、12時だぞぉ!」 あと、1分で12時を回り明日になってしまう。 はあ…。 俺は深くため息をついた。 「光達は先に帰ってろ。」 そう促したけど、光達は意地を張って 「海斗が待つなら俺達も待つ。」 と言って、その場で座り込んでしまった。 最後に会った時と同じ 綺麗な満月の浮かぶ、静かな海。 俺は朝から、地平線の彼方を見つめ続け君を探し続けていた。