「ーーー…えぇ!!?利玖のこと好きになったー…もごっ…」

「こ、声が大きいよ!!」

「…ぷはっ。ご、ごめん」



次の日ーー…。



利玖への気持ちに気付いたあたしは、1時間目を奈保とサボり、そのことを話した。



「でもっ……よかった…。花音が恋できてっ…」

「え、ちょっ…奈保!?」



突然、奈保は泣き出してあたしは驚いた。



奈保って結構涙脆いんだよね……。



「……花音…頑張って。…あたし、応援するから」

「うん…。ありがと奈保…。それとね、もう1つ奈保には話したいことがあるの…」

「…何?」

「……あたし…楓に告白しようと思うの…」

「え?……な、んで?」



あたしの言葉に奈保は目を見開いた。



まぁ……驚くのも無理ないよね……。



「何で楓に告白…?」

「これはね、あたしなりのケジメなの」

「……花音…」