「・・・ごめんね、桐島さん。
 追いかけてきてもらったり・・・。
 こんな話きいてもらったり・・・」

「全然いいよ。俺はシオンのことが好きだし、
 俺が話を聞きたくて追いかけてきたんだからさ。」


ホント、優しいなぁ。
まだドキドキしてる・・・
変だなあ。


「・・・あのね、怖かったの。
 桐島さんじゃなくて、周りにいた女の子たちが。
 すごい視線が痛くて・・・耐えられなくて・・・
 逃げ出しちゃった・・・
 私が自分から待ってたのに・・・
 本当にごめんなさい。」

「・・・なぁんだ。そういうことか。
 てっきり俺が怖くて逃げたんだと思ってた。
 安心した。
 話してくれてサンキュ。
 俺も気が楽になった。」

そう言ってほほ笑む桐島さんはかっこよくて・・・
整った顔立ちが余計目立ってる。


どうしよう・・・
ドキドキが止まらないよ。


私も自然と笑顔になっちゃう。
桐島さんの笑顔のパワーは・・・すごいな。