数日後。
聖は、輝緒と久しぶりに顔を合わせ、父親の死を打ち明けた。
「…俺が殺してもうたんや」
家から追い出さんかったら、こんなことに…なってなかったはず。
聖はまだ、罪悪感の溝から抜け出せずにいる。
うつむいて話す彼に、輝緒は何も言わず…黙ったまま。
その沈黙を、聖は、自分を責めているものだと思い込んだ。
沈黙が…沈黙の上に重なっていく。
聖はため息をつき、頭を抱えた。
何度…自分を責めても、何度…後悔しても、死んだ人間は生き返らない。