ケータイ小説 野いちご

天使がくれたもの(全編公開にします)

第1章:居場所
出会い

「誰もおらんで、そんな格好で入学式出る子なんか!」

「うるさいなぁ」


――4月。

新しい制服に身を包んで歩く娘の隣で、母親は不安そうにしかめっ面を見せる。

・・・大阪市内にある某私立高校の入学式。

公立高校の受験に失敗したため、地元の中学からは彼女だけが通うことになった。


「悪い友達とかじゃなく、普通の友達作るんやで!?」


スタスタと歩く娘に置いていかれないように、必死に娘の耳へ向かって話しかける母親。

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