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瑠唯くんが告白してくれた日から少し経ち、


瑠唯くんの気持ちに答えられないまま、文化祭まであと2週間をきった




『乃~愛ちゃんっ!!』


「る、瑠唯くん!?」



まるで何もなかったように
いつも通りの笑顔であたしに
飛びついてきた



『あのねっ、乃愛ちゃんの
衣装ができたから母さんに
送ってもらったの


じゃーん!!』


「わぁ、かわいい……」



洋服の中央の赤いリボンが
一際目立ち、

黒をベースにした生地に
細かい所までレースが繊細に
かつ丁寧にあしらってあり、
スカートにはフリルまでついている




こんなにかわいい洋服なのに
着るのがあたしなんて、



もったいないよ