*翔side*

「ーーー結婚するから。」

俺はお袋にそう告げていた。

見合いとか正直面倒くせぇ。

相手の女なんか知らねーし。

なんでまだ18なのに結婚なんてしなくちゃいけねーんだ。

どうせ、俺のこと取引先のご機嫌とるための道具くらいにしか思ってねーくせに。


くっそ……ムカつく。

見ず知らずの相手となんか結婚しねーよ?

お前らの思いどうりになると思ったら大間違いなんだよ!!

だいぶイラつきながら、

俺は隣りにいる高野羅夢っていうやつをみた。

なんでか知らねーけど、こいつとなら一緒にいてもいいって思えた。