翌朝、いつまで経っても起きて来ない蝶子を不審に思い、


――女性を代表して、八野が彼女の様子を見に行く事になり、そのまま冷たくなった彼女を発見する事になった。
 

鍵がかかっていない自室の中、蝶子はベッドに横たわっていた。
 

クーラーをめいっぱい強め、布団を被っていたのだという。
 

最初は、彼女が眠っているのだと思ったらしい。
 

しかし、八野が力任せに揺り動かした蝶子の体は既に死後硬直が始まっていて、


彼女の細い首には、無残な赤い索痕が残っていた。


「誰なのよ……! 


一体この中の、誰がやったのよ……!」
 

八野が、喚くように大声を上げる。
 

応接室に集められた僕等は、改めてこの――


殺人が、連続するものだったという現実を突き付けられていた。
 

もう、この中に犯人がいるのかもしれない。
 


それは誰だ……?