星野圭は事務所に入ってしまった。


というわけで、コイツと一緒にいるのが気まずいので、あたしはオーディション会場の中に入ろうとした。


「おい待てよ!」


腕をつかまれてしまった。


「ちょ....アンタねぇ!手、離して!」


「やーだ」


意地悪そうな口調で言った。