沖田達と新撰組の屯所まで歩いている間、優は色々と歴史の流れを思い出してきた。


さっき沖田さんに長州と聞かれたのは反幕府の人達のことだよね。
確かあと、薩摩もだったはず…
新撰組の敵。
今、その疑いを掛けられてるんだろうなぁ。

でも未来から来たなんて信じてもらえないだろうし…。


藤「ねぇ!」

優「わっ!はい、何ですか?」

考えことをしていた優は、いきなり藤堂に話し掛けられて驚いた。

藤「すごい大荷物だけど何が入ってるの?どこか行く途中だった?」

優「え〜と、祖父の三回忌があったので、実家の方に戻る途中だったんです。荷物はほとんど着替えとかですよ。」

優は藤堂と話している間、何となく沖田の視線を感じた。

藤「そっかぁ〜。変な奴らに絡まれて大変だったね。歩き辛そうだし荷物持とうか?」

優「えっ?でも重いですよ?」

藤「いいよ。貸してよ!」

藤堂は笑顔で手を伸ばす。

その行為がなんだが嬉しくて、優は藤堂にボストンバッグを渡して微笑んだ。

優「ありがとうございます。」

藤「(キュン///)いやっ…良いって//。」

と言って、顔を赤くして前を歩いてる沖田の横に行った。

藤「やべ〜っ//」

優「??」

沖「はぁ〜。」

沖田は藤堂を見てため息をついた。