ピリリリリッ―…




「…うっせ…」



俺が携帯のアラームで、目を覚ましたのは、HR開始の約1時間後だった。





「うわぁ…これは鈴木にどつかれるな…」





と思いながらも、俺はノロノロと制服に着替え、軽く髪をワックスで纏めた。





「ふわぁ…あぁ―眠ぃ…」




俺は、何度も引き返そうになったのを我慢して、ノロノロと歩きながら学校に向かった。