スパーーーン!!


「やめてよ!そんなに近寄らないでってば!!」


震えてる私が握りしめてるのは………丸めた教科書。


目の前には、頭を押さえてうずくまるLieのリーダー・洋夢がいた。


「美、美名………ヒドくねぇか?痛かったぞ今の……」


「アンタが悪いんでしょう!!必要最低限の距離守ってよ!!」


涙目の洋夢に、容赦無く言い放つ。


李子と慎之介と利晴が、私達を引き離しに来た。


「美名!やめなさいもう!!」


私を押さえ付ける役目を背負ってるのは、李子。


呆れのため息をつかれたので、スネてやった。