私立 凛兎(りんと)学園。


良家の子女が数多く通う事で有名な、正真正銘のお嬢様学校だ。


毎日毎日校門の前にはリムジンやロールスロイス等、高級外車がズラーーッと並んでる。


私もピカピカに磨きあげられたリムジンに乗って、そんな凛兎学園に向かっていた。


「お嬢様、今日はお迎えは5時でよろしいでしょうか?」


私が生まれる前から働いてくれている運転手・谷内が運転席から尋ねて来た。


「うん。よろしくね谷内♪」


「かしこまりました」


「ねっ、今日の髪型変じゃない?」


今度は私が谷内に頭を向けて尋ねる。