裏業界No.1のキャバで働く女…って言ったら世間のやつらは汚く思う。

私だって好きでこんな仕事してるわけじゃない…。

それなりの人気はある…だけど私はNo.1の地位なんか興味ない―。

すべては愛する男ために薄汚いオヤジから金をむしり取る―。

今日も数えきれないほどの指名が入る度にうわべだけの言葉と笑顔を添えて生きる価値のないカスたちに借金地獄と言う名のプレゼントを差し出す。

「美咲ちゃん、隣においで。おじさん美咲ちゃんの為なら何だってするょ。」

鼻の下をのばすオヤジ…。

キモい……。

だけど我慢しなきゃ、これもすべてアイツの為―。
龍弥のため……。