目覚ましと同時に私が起きた時には、陽希君はいなくて
テーブルにメモだけが残されていた。

《寝ている花菜さんを起こせないのでこのまま帰ります。
俺も今日は仕事です。お互い頑張りましょう。陽希》

昨日2人だったことを思い出すと、やけに一人の朝が
寂しくて仕事になんか行きたくないとも思ったけど
そうもいかず、熱いシャワーを浴びて準備をした。


そして、病院近くのカフェで、うんと甘いラテを一つ買った。

よく、アメリカの映画とかでバリバリのキャリアウーマンが
ホットのラテを片手に颯爽と歩く姿がカッコイイと
思ってたけど。
あれって自分を励ましたい時ににやるんだんあぁなんて
自分でもやりながら考えてしまった。

ちょっと寂しくなった自分への励まし。