私が先輩を好きになったのはだいたい2年くらい前のことだ。



幸樹先輩のことを知ったのは前期はじめての委員会の日だった。


委員長が図書当番について話し始めた。


「1年生はやり方がまだ分からないと思うので2年生か3年生の人とやるということでいいですか?」


「「はい」」



「では、くじで決めていきたいと思います。引き終わったら黒板にかいてある数字の横に自分の名前を書きにいってください」