次の木曜日


いつものように学校に行き小春とのお喋りで学校が終わろうとしていた放課後



校門辺りが騒がしいことに気がついた





「何だろう
誰か居るのかな」


小春も何が起きているのか知らないのか同じように首をかしげている


「さあ」


もちろんあたしも分からないんだけど





関係ないだろうと思って小春と人の少ない方を通って校門をくぐる


「あ!
まりちゃん!!」


くぐった瞬間なぜか私の名前が呼ばれた



小春との話を中断して2人で一緒に振り返ると
人ごみの中心にいた人物が私たちの方に向かってきた


「純也さん!?」


向かってくる人の顔を見ると小春がその人に叫んでいた


「小春、知り合い?」


「いや、思いっきりまりちゃんの名前呼んでたじゃん!
まりちゃんが知り合いなんじゃないの!?」


名前も知らないよ…


あたしの周りにジュンヤなんていないし。


「名前は知っておこうよ
純也さんはあの龍桜会のNo.2だよ」


小春が呆れたように純也さんに視線を向けながら教えてくれた