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ショックなような、

それでも見えていなかった
モヤが晴れて、ひとまず
安心したような。


そんな複雑な心境で、
あたしは病院のベッドに
横になっていた。



お義母さんもずっと付き
添ってくれてて、今も
ベッドサイドの椅子に
座ってる。



目が合って、お義母さんが
何か言おうと口を開き
かけた時――病室の外から、
バタバタとうるさい足音が
聞こえてきた。



(―――――!)



足音を注意深く聞かなく
てもわかる。柊弥だ。


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