「あなた方こんな新年会にノコノコやってきていますが、冬休みの宿題は当然もう終わっているんでしょうね?もし三学期に一つでも提出できない課題があったら許しませんよ?特に千歳さん、貴女はスペシャルバカほどではないにせよ、先日まで補習を受けていた身ですよね?人並みに新年を迎えようなどと…」

高成の説教めいた小言にも似た嫌味風辛辣な毒舌が延々と続く。

ヤン男、千歳、融、静寂はうんざりした表情。

唯一我関せずなのは、爆睡しているレーヴくらいのものか。

(ちょっと翡翠先生、あんた幼馴染みでしょ?この毒舌教師何とかしなさいよ)

千歳が目で訴えかけるが。

「…………」

翡翠は毒舌教師や生徒そっちのけで、遠く離れた席の奥方ガン見。

(全然役に立たねぇえぇえぇっ!)

千歳は心の中で血の涙を流した。