「ルイの部屋はここだ。」

「アタシの隣―!?」

「どうした、別にいいだろう。」

いやいや・・・普通はダメでしょ。

いくらどんなふうにも思ってなくたって

普通は父親が隣の部屋なんて反対するでしょ!!

ていうかここは・・・



「俺の部屋の前で何やってんの?」

そう奏ちゃんの部屋。

「あぁ、ここをルイの部屋にしたいから、奏汰は今日から雅也と同じ部屋だ。」

「はぁ!?」

勝手すぎるお父さんに耐えきれなかったのか奏ちゃんは本気でキレかけた。

その時―・・・

「俺、舞と一緒の部屋でいいです。」

「「「「へ?」」」」

「この部屋は奏汰さんの部屋です。だから俺は舞と一緒で・・・」

「そうか、そうか。ルイが言うならそれでいいぞ。」

奏ちゃんもキレるのがおさまった。

よかった・・・。


・・・・って

「ぅぉぉおおい!!!!」

一件落着したような皆の空気をアタシはぶち破った。

「いやいや、普通におかしいでしょ!なんでアタシとルイなの?普通男同士でしょ!?意味分かんないんだけど!!」

「・・・そ・・・そうだな。じゃあ、ルイが好きなところを選んでくれ。俺んとこか、雅也んとこか、奏汰んとこか・・・舞のところ。」

「はぁ!?なんでアタシの所が選択肢に入ってんのよ!?」

「俺は・・・舞の所がいいです!!同い年だから仲良くしたいし・・・」

「は・・・」


はぁぁぁあああぁぁぁ!!??