あの夜中はきっと眠かったから、頭がおかしくなったに違いない

そう納得させ、パンをかじった。

僕が見たあの青い世界はなんだったのだろうか…

母さんはいつもと変わらないんだ

時間が迫るあと数秒

僕はパンを食べるのをやめて誰にも挨拶をせず玄関に向かった

遠くから母さんの声がする

少し焦った母さんの声

僕はその声がうっとおしくて大嫌いだった。

学校に着くとにぎやかで、人と人との間をすり抜けて自分の席に座る

すると高貴がすかさず僕の前に座る。

「昨日、最寄の駅の商店街で通り魔があったらしいよ。まぢこえーよな」
と臆していない声で笑った

そうゆう話をして笑っているのが高校生で、高貴がミーハーな訳でもなく

ただの高校生なのだ。

通り魔か…

考えては校庭を眺める。

瞑想をするにはとてもいい席だ

僕に与えられた席のようだ

すると

あの感覚が蘇った


頭が少し重くなった