ケータイ小説 野いちご

深呼吸の仕方

高校三年

高校三年の春

僕は3ーA組になった。仲のいい高貴も一緒だ。
笑いながら階段を昇る。そうだ、転校生が来るらしいぜとわくわくしながら高貴は言った

僕はまったく興味がなかった。

窓際の席に座り、桜の散り具合を確認した。
僕の高校は校庭が広くて、廻りにはたくさんの桜に囲まれている。

まったく芋虫がたくさん発生した時は業者の人が来て駆除していた。その時の帰り道は地面が真っ黒になるくらいの死骸に埋め尽くされていた。

おい!

田中先生の大きな声に反応した。

山倉、皆たってるぞ。春休みボケか?

いつの間にかクラスメートでいっぱいになった教室を見渡した。笑い者になってしまった。

席に着くと、高貴が茶化した。

特になにもなく平凡な毎日が過ぎてきた。悪いことも良いことも特に目立った点はなかった。

いつからだろう
僕が
おかしくなってきたのは。

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