「ちょっとお前ら、待て!」


野太い門番の声が響き、黒頭巾を被った四人の集団の足が止まった。

頭巾で顔は完全に塞がっている。


「いつも来る画家とは違うようだが?」

門番が頭巾の中を覗き込もうとして、慌てて距離を取る。

「いつもの…画家は……風邪を引いてしまいまして…にゃ…」

「にゃ?」

門番の顔が歪む。

「あ、いや。別に…あはは」

「それにしても今日は四人と多いじゃないか」

「今日はスタイリストも連れてまいりました。あと助手も」