私は、染羅木京華(ソメラギキョウカ)。16歳
高校2年生。
染羅木。修羅に染まる。本当に私にはぴったりの名字だと思う。
だって私は、表向きは普通の高校生。
けど 本当は……
世界最強と謳われる殺し屋
『平成の紅憐鬼』だから。
……なに? ……殺し屋が学校に通うのかって?
……なに?その殺し屋は学校には通ってない的な固定観念。
そういうの迷惑だから捨ててくれる?
殺し屋ったって私普通(?)の16歳の女だからね?
世を渡って行くためには知識がいるんだよ。そのための学校だし。
これ世の中の常識でしょ?
は?そうじゃなくて、警察?
大丈夫だから、通ってるんだけど。
警察が怖くて殺し屋なんてやってられるかってーのもあるけど、
私は警察……てか国公認の殺し屋だから。
私は国のための暗殺をする者。
この国が存在するために働く影の存在。
だから、私がしたことは国が徹底的に隠すから警察も動かない。上辺だけの、世間から怪しまれないようにするための捜査だけ。
そして私もだてに最強なんて呼ばれてない。
誰も私に勝てないという意味でも確かにそうだ。
だけど。
私が最強と呼ばれているのは、私がやったという痕跡を残さないこと。
殺し屋に必要な技術すべてにおいて私は最強と言われる。