窓際の一番後ろ。
それが、私の居場所。
誰かが飽きずに、白い菊の華を飾ってくれてる。
…バカらしい。
私は、いつものように華を片付けて、席についた。
「今日も、やってくれちゃってるねぇ。」
隣の席の畠野が、私に話しかけて来た。
畠野は、クラスの人気者で、モテているやつだ。
だから、私は畠野に告白された時、正直ビックリした。
そして、ふった。
次の日、学校に来るとすでに噂がながれており、私の席に白い菊の華が置かれていた…。
それから毎日、誰かがいろいろやってくれている。
最近上履きがあったためしがない。
ひどいときは、椅子に接着剤がついていたりした。
それを見るたびに、女子のグループから、嘲笑がおこる。
これが、今の私の学園生活なのだ。
鈴原 美憂の…。