―沖田side―


「桜さん!桜さん!大丈夫ですか!?」


僕は今、倒れてしまった桜さんをずっと呼んでいる。


「桜さん!桜さん!?」


しかし、いくら読んでも返事がない。


とりあえず、顔色は悪いが息はしているし、気を失っているようなので布団に寝かせる事にした。


桜さんを抱き上げ急いで部屋に向かう。


フワッ―――


桜さんは驚くぐらい軽かった。


スゥ―――


僕の部屋に運び布団を敷きその上にそっと寝かせた。


顔色はまだ良くない。


「……はぁ」


僕は桜さんの隣に座り溜め息をこぼす。


桜さんが倒れた時は心臓が止まるかと思った…


桜さん…


「貴女、まだ何か隠していませんか?」


僕は聞こえる筈がない質問を口にした。


貴女に…


何があったんですか?