今日もまた澪に逃げられてしまった。
ま、いつもの事だし気にしないんだけどな

「今日の澪の嫌そうな顔も面白かったな」

そう思いながら自分の教室へ入る。
自分の席に座って勉強をしようとするが、邪魔が入った。

「いつも大変だな、陵」

「はぁ・・・そうでもない、面白いよ中々」

「でもさ、お前があの志貴澪を気に入るなんて何かあったのか?」

「別に、理由は無いな」

理由がないなんて嘘だ
本当は理由がある。
澪のあの姿を見た次の日、俺は澪に呼び出され屋上に行った。