四時限目の古典が終わり昼休みに入る。
教室が五月蝿くなり皆が昼飯を食べたり、遊んだりしていた。
俺は一人で静かにお弁当を食べようとした時

「れ~い~!!」

「!!」

突然誰かに俺の名前を呼ばれた・・・だが、この声の主を知っている。
振り返って見ると、そこに居たのは・・・陵だ

「何だよ・・・」

凄い笑顔の陵がこっちに来いと手招きしている。
仕方なく行くと、陵の周りにはたくさんの男子が・・・
陵は学校で有名でモテる奴・・・いつも遠巻きが居る。

「で?」

「一緒に食べようぜ、屋上で」

「何でお前なんかと」

「嬉しくないのか?」

「全然嬉しくない」

「でも、断る理由はないよな?」

「うっ・・・」

陵がニヤッと意味ありげに笑う。
俺はすぐに陵が考えてる事が分かった。

「ま、まさか・・・」

「分かってるじゃん!!(ボソッ断ったら言っちゃうよ?」

「・・・脅迫だぞ!!」

「何とでも、みんなが俺の言う事を信頼しないとでも?」

「うっ・・・わ、分かったよ・・・」

「よし、行こうぜ!!」

陵は先にさっさと行ってしまう。
俺は自分のお弁当を持って屋上へ走る。
遠巻きの奴らに睨まれた・・・

(何で俺がこんな目に・・・クソッ)

俺はため息をつきながら屋上へと急ぐ。